しょうもないと思って速攻ゴミ箱行きだった崇教真光(すうきょうまひかり)の宗教勧誘のチラシ。『サピエンス全史』を読んでからみると、読みようによっては面白いなって思いました。
最初に明記しておきますが、このチラシを読んでもやはりしょうもないと思っています。
せいぜい子供を騙せるかというレベルで、これが世界で100万人も信者がいるとは驚きですが、しかし、見たことも無いものを信じることが出来るのは、ホモ・サピエンスの能力の一つなんですね。
偶然の出来事なのに「それは先祖からのメッセージ」などと言われると、ごく少数でも信じちゃう人が出て来ちゃう。
小学生のころ、友達の友達(要は他人ww)が、真光を信仰していて、手かざしのパワーでリンゴがずっと痛まない、とか言っていたという話を聞いて、馬鹿だなと思ったことがあるのですが、それもすでに35年以上前の話で、その後も消滅していないところをみるとある一定数は継続して信じているということですね。
信じない人は、完全にスルーすると思うのですが、信じる人が集まるとそれなりに意思統一されて、集会なりが開かれるだろうし、こんなチラシが作られるし、寄付金が集まったりするでしょう。
他の人に害を与えないなら、それも信仰の自由なので、止める気も全くありません。
それよりも本当かどうか確証を得ることができないことでも、信じて同じ方向に向かう能力があることで、ホモ・サピエンスが地球上で幅を利かせているという捉え方の裏付けの一つにはなりそうです。